お墓を建てる前に知っておきたいこと

最近はお墓にも様々な色やデザインのものがあり、時代が変わったなと感じさせられます。

相模原市には公営の峰山霊園がありますが、こちらにも和型だけでなく洋型やデザイン型の墓石が数多く見受けられます。

また、お盆やお彼岸の前になると石材店の広告が目立つようになりますが、その価格差の大きさに驚かされます。

格安と銘打たれた10万円代のものから、100万円を超えるものまで多種多様です。

もちろん、墓石の大きさによっても差は生じますが、それにしても大きな差です。

実際にお墓を建てる場合には、こういった差が出る仕組みや石材の知識がないと、後悔してしまうこともあります。

長くご先祖様を供養するものですから、石材店に全て任せるのではなく、自分なりのお墓に対する価値観が必要なのです。

墓石の価格の仕組みと品質

墓石の価格は、石材の産地によって大きく影響を受けます。

具体的には国産の石材は、年間に販売される墓石の2割程度でしかありませんから、必然的に価値が上がってきます。

もちろん、品質においても粒子の密度が高く、耐久性にも優れているため、墓石に適した石材だと言えます。

しかしながら、最近では外国産の石材も品質が向上しており、国産と比較しても遜色のないレベルになっています。

むしろ産地にこだわるよりも、石材の品質にこだわる方が得策です。

例えば、南アフリカの「ベルファースト」は硬さに優れ、吸水性も低いことから、世界でも有数の石材として知られており、峰山霊園を始め各地の霊園で使用されています。

肝心なのは、大切な故人を供養するのにふさわしいお墓をつくることなのです。

お墓にかかる費用の相場

お墓にかかる費用は、墓石のほかに、墓具と呼ばれる装飾品、基本的な据置き工事費、耐震施工費等がかかります。

したがって、予算を決める際には、こういった経費を含めておく必要があります。

また、霊園に支払う管理負も考えておかなければなりません。

峰山霊園は公営ですから、比較的安価ですが、管理費が高額になる場合もありますので注意が必要です。

さて、お墓にかかる費用の相場ですが、平均では130万円程度です。この中で墓石にかかるものが70～80万円。

そこに施工費などの経費が上乗せされています。

例えば、石材店が経営努力で工事費の無駄を省いていれば、石材の品質は落とさずに、この金額よりも安価でお墓を建てることができます。

大切なのは信頼できる石材店に巡り会い、しっかりと要望を伝えることなのです。